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世界 2019年5月号

世界 2019年5月号

■特集 生きている大学自治

 「大学崩壊」「大学の終焉」「壊れゆく大学」――こうした「危機」の語りが大学を表す言葉のスタンダードとなって、もう何年が経つだろうか。
 削られ続ける予算、トップダウンの「大学改革」。
 教育も、研究も、現場の疲弊は、限界に達している。
 たしかに、大学はあぶないのかもしれない。

 しかし、いま、「危機」の語りそのものが、大学を蝕んではいないだろうか。

 大学はけっして「危機」の一言で割り切れるものではない。
 とうの昔にエリートのものではない大学は、今まで以上に多様な構成員を抱えている。大学の足元に広がる収拾がつかないほどの雑多な価値観を、いかにして自らの栄養分にしていくか――その答えが「大学自治」である。

 おのおのが、対話によって多様な在り方を可視化し、相互に調整をしながら、大学のあるべき姿をともに模索していく――自治に基づくコミュニティとして大学を捉え直した先に、大学を語る視座はおのずから変わっていくはずだ。

 いま、大学のあらゆる「自治」は、風前の灯かもしれない。
 だが、少し見渡せば、「自治」の芽をあちこちに見つけることができるはずだ。

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