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世界 2018年8月号

世界 2018年8月号

■特集:セクハラ・性暴力を許さない社会へ

 小誌が「性暴力と日本社会」の特集を組んだのは今年1月号、伊藤詩織氏の勇気ある告発を受けてのことだった。

 ハリウッド発の#MeTooの波が日本でも広がるかと思われた。しかし、残念ながら動きはなかなか盛り上がらなかった。

 今年4月——。財務省の福田淳一事務次官(当時)による女性記者へのセクハラ発言問題が発覚した。緊急アンケート調査などで、メディアの現場に蔓延する性暴力の実態の一端も明らかになった。「勇気をもって告発したテレ朝の記者を孤立させまい」と、報道関係者を中心にいくつかの動きが起きている。「メディアで働く女性ネットワーク」も発足した。

 セクハラが社会の注目を浴び、この言葉が流行語大賞の新語部門を受賞したのは1989年、男女雇用機会均等法施行から3年後のことである。それから約30年、セクハラ・性暴力の問題に日本社会はどう向き合ってきただろうか。被害者は泣き寝入りするか、犠牲を払って告発し、かえって叩かれるという状況が長く続いてきたのではないか。

 一連の動きを受けて、日本でもセクハラ・性暴力を許してきた社会の構造がようやく可視化されはじめた。この動きを途切れさせることなく、社会がいい方向に変わるきっかけとなるよう、問題を多角的に考察する。

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