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世界 2022年9月号

世界 2022年9月号

特集1:歴史否定論 克服は可能か?
「歴史」は、つねに検証にさらされ、書き換えられていく。それは、史実を明らかにしようとする営為の積み重ねがあってこそ、可能になるものだ。にもかかわらず、「歴史」をめぐる言論空間では、捏造や陰謀、ヘイトと虚栄にまみれた歴史否定論が跋扈し続けてはいないだろうか。それらは「歴史」に値するものなのだろうか。インターネット上で生産される膨大なフェイクニュースやプロパガンダは、事態に拍車をかけてきた。そしていまや歴史否定論は、「歴史戦」という名のもとに政治や外交の場に堂々と登場するようにもなり、私たちの日常で、あるいは隣国との間で、さまざまな軋轢を生み出している。歴史否定論の特徴とは何なのか。私たちは「歴史」とどのように向き合うべきなのか。いま求められる歴史実践とは何なのか。これは日本のみならず現代世界が直面する大きな課題である。

 

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┃特集1┃歴史否定論 克服は可能か?
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〈どう向き合うべきか〉
歴史否定論と陰謀論
武井彩佳(学習院女子大学)

〈日本人というイデオロギー〉
クール・ジャパンと「国民の物語」
早川タダノリ(編集者)

〈「美しい国」の現在地〉
終わりなき歴史責任――欧州の現在と日本(上)
高橋哲哉(東京大学名誉教授)

〈闘争の場としての歴史〉
歴史学(者)の役割とはなにか
小田中直樹(東北大学)

〈戦後補償裁判が光を当てたもの〉
帝国の遺産 なぜ歴史責任をいまだに問うのか
古賀由起子(イエール大学)

〈クリーンヒットの背景〉
「日韓歴史問題」と大学生――モヤモヤは進化する
加藤圭木(一橋大学)

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◆緊急特集:元首相銃撃殺害 何が問われているか
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〈暗い予感〉
冥福の祈りを邪魔しているのはだれだ?――国葬と真夏の五月蠅(さばえ)について
高橋純子(朝日新聞)

〈破局への道程〉
宗教カルト 破壊される家庭と漂流する2世たち
藤田庄市(フォトジャーナリスト)

〈相互依存〉
統一教会・自民党関係史――その外在的・内在的なつながり
中野昌宏(青山学院大学)

〈息苦しさの正体〉
自民党の性をめぐる政策と宗教右派
斉藤正美(富山大学非常勤講師)

〈永田町で何が起きているか〉
安倍氏なき後の自民党と岸田氏の将来
後藤謙次(政治ジャーナリスト)

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◆注目記事
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〈新連載〉
壊れる世界 第1回――覇権と国際秩序の間
藤原帰一(東京大学客員教授)

〈米国社会の分断〉
妊娠中絶をめぐるアメリカ最高裁判決を読む
樋口範雄(武蔵野大学特任教授)

〈絶望の中で〉
香港からの通信【第3回】――香港で報道を続けるということ
カンシンカイ(ジャーナリスト)

〈加害者の逆襲〉
東京電力 11年の変節【第2回】――和解拒否
後藤秀典(ジャーナリスト)

〈新電力潰し?〉
いま、日本の電気に何が起こっているか――電気価格高騰のカラクリ
竹村英明(グリーンピープルズパワー)

〈国民のためのGXを〉
「太陽光ヘイト」の正体――東京都太陽光パネル設置義務化をめぐって
前 真之(東京大学)

〈LOVE YOURSELF〉
BTSが解放したもの
金成玟(北海道大学)

〈座談会〉
見えない部落問題を映像で描く――映画「私のはなし 部落のはなし」
満若勇咲(映画監督)、大島 新(プロデューサー)、黒川みどり(静岡大学)

〈対談〉
宗教が政治を支えるとき(上)――ウクライナと戦後日本
島薗 進(東京大学名誉教授)×寺島実郎(日本総合研究所会長)

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◇世界の潮
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◇再審制度の不備に翻弄された大崎事件――第四次請求棄却決定
鴨志田祐美

◇コンビニが社会のインフラだというならば
澤路毅彦

◇NATO首脳会議 届かなかった「反戦」の声――マドリードからの報告
宮下洋一

◇「佐渡金山」の世界遺産推薦は、なぜ迷走したか
中村俊介

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◇SEKAI Review of Books
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◇新刊│地下にひそむ搾取の構造――イ・ヘミ『搾取都市、ソウル』
井上 睦(北海学園大学)

◇読書の要諦――文芸 死者と生者の語り合い
藤沢 周(小説家)

◇新刊紹介

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●連載
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〈最終回〉
リニア新幹線は可能か?【第3回】――奪われる水源
樫田秀樹(ジャーナリスト)

経済安保の人脈と文脈【第4回】――利権に蠢く
斎藤貴男(ジャーナリスト)

〈好評連載〉
ルポ 副反応【第2回】――因果関係 遺体は語る
山岡淳一郎(ノンフィクション作家)

沖縄・半世紀の群像【第5回】――櫻井溥
渡辺 豪(ジャーナリスト)

デジタル・デモクラシー【第9回】――チャイナ・テックの光と影
内田聖子(PARC)

分水嶺Ⅱ コロナ緊急事態と専門家【第11回】――フォルトゥーナとの戦い
河合香織(ノンフィクション作家)

●片山善博の「日本を診る」(154)――新型コロナ分科会提出資料から読み取るべき重要な課題
片山善博(大正大学)

●気候再生のために【第4回】――東京都がなぜ脱炭素化を進めるのか
高村ゆかり(東京大学)

●いま、この惑星で起きていること【第33回】――霞むハーベストムーン
森さやか(気象予報士)

●沖縄(シマ)という窓――先住民族の権利に関する専門家機構への参加
親川志奈子(沖縄大学非常勤講師)

●お許しいただければ――ガチョウ
ロバート・リンド、訳=行方昭夫(英文学者)

●原発月報――(22・6~7)
福島原発事故記録チーム

●ドキュメント激動の南北朝鮮(301)(22・6~7)
編集部

●民話採光
阿部海太(画家・絵本作家)

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○読者投句・岩波俳句
選・文=池田澄子(俳人)

○アムネスティ通信

○読者談話室

○デザイン
赤崎正一 + 佐野裕哉 (協力=国府台さくら)

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