WEB世界

雑誌『世界』のWebマガジン

MENU
  • 特集 袴田事件

    袴田事件 再審拒否の東京高裁判決に抗議します

  • 連載 はかまたさん

    連載 はかまたさん

  • 連載 デルクイ

    連載 デルクイ

  • 連載 モザンビークで起きていること

    連載 モザンビークで起きていること

  • 連載 ドキュメンタリー解体新書

    連載 ドキュメンタリー解体新書

  • 書評

    SEKAI Review of Books

新着記事

雑誌『世界』最新号

世界 2022年2月号

世界 2022年2月号


【特集1】クルマの社会的費用

 宇沢弘文『自動車の社会的費用』の刊行(1974年)から、まもなく半世紀。
 現代機械文明の輝ける象徴はその後も進化をつづけ、居住性や走行性能の向上に加え、デジタル技術の発展が自動運転など新たな可能性を開拓する。

 だが依然として、クルマは公害の源である。
 クルマの環境性能は向上した。だが、量的爆発は、その性能改善の効果を吹き飛ばす。この地球上で走るクルマの数は14億台を超え、さらに約1億台が毎年、この大渋滞の後尾に連なる。

 気候変動の深刻化は、この現状に対する根本的な検討を要請している。
 私たちの交通、移動、流通、まちづくりは、どうあるべきなのか、考える。



【特集2】日本司法の "独自進化"

 「法の支配がこの国の血となり肉となるために」――2001年、司法制度改革審議会は、このように謳って、意見書を公表した。そして、その提言に従って司法制度改革は進められ、法科大学院の設置、裁判への市民参加を可能とする裁判員制度などの改革が矢継ぎ早に行なわれた。

 あれから 20 年。法曹人口は意図していたほどには増えず、多くの法科大学院が閉校となり、裁判員候補者の辞退率も六割となるなど、改革はほとんど失敗したといっても過言ではない。

 あいかわらず、最高裁判所が憲法判断を積極的に行なうことはなく、ゴーン被告が逃亡した時には、海外メディアから日本の刑事司法の前近代性を批判される有様である。これでは他国の人権問題を非難する資格が疑われよう。

 グローバル化のもとで、他国の司法が進化を続ける中、日本の司法はそれとは異なる方向に進んでいないか。点検を試みた。

 

 

 

┏━━━┓
┃特集1┃クルマの社会的費用
┗━━━╋…────────────────────────────────

〈課題としての自動車〉
脱クルマ依存へ──その文脈を追う
寺西俊一(一橋大学名誉教授)

〈クルマ社会を問い直す〉
緑の社会変革に向けて──『自動車の社会的費用』再読
除本理史(大阪市立大学)

〈正解とは?〉
Fun to Drive ?──トヨタと気候変動
ダニエル・リード(グリーンピース・ジャパン)

〈地図が塗り替わる〉
テスラ・ショック──モビリティ大変革と持続可能性
飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)

〈報告〉
電動化が引き起こす自動車産業の「解体」と「再構築」
鶴原吉郎(ジャーナリスト)

〈本当の持ち主へ〉
路上を子どもたちに返す
今井博之(小児科医)

┏━━━┓
┃特集2┃日本司法の "独自進化"
┗━━━╋…────────────────────────────────

〈なぜ違憲判断が少ないのか〉
最高裁判所を「憲法の番人」として機能させるために
渋谷秀樹(立教大学名誉教授)

〈法科大学院の失敗〉
取り残される日本の司法
須網隆夫(早稲田大学)

〈グローバル化のなかの司法〉
日本の法曹養成制度は社会の変化に対応できているか
ディミトリ・ヴァンオーヴェルベーク(東京大学)

〈報告〉
法務・検察行政刷新会議で何があったか
後藤昭(一橋大学名誉教授)

〈被疑者の権利保障〉
「取調べへの弁護人立会い」をなぜ認めないのか
川崎拓也(弁護士)

〈冤罪を生まないために〉
再審制度の改革はなぜ必要なのか
鴨志田祐美(弁護士)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆注目記事
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〈真実に蓋をする国家〉
認諾官僚たちに告ぐ。「ふざけるな」──「赤木ファイル」を読む(中)
金平茂紀(ジャーナリスト)

〈好評連載〉
デジタル・デモクラシー 【第2回】Amazon帝国を包囲する
内田聖子(PARC)

〈脳力のレッスン特別篇〉
「新しい資本主義」への視界を拓く(下の3)──「公正な分配と負担」とは何か
寺島実郎

〈手痛い教訓〉
コロナ禍による医療崩壊──医療・保健政策の課題
伊藤周平(鹿児島大学)

〈吹き始めた新たな風〉
メルケル後 ドイツの選択(下)──新政権の「進歩」と「責任」とは何か
梶村太一郎(ジャーナリスト)

〈新体制の課題〉
野党第一党に何が問われているのか
南 彰(朝日新聞)

〈対談〉
心の花は残りけるぞや──佐渡の世阿弥を語る
馬場あき子(歌人)、藤沢 周(小説家)

〈リベラリズムの陥穽を超えて〉
対談 共振する日米の歴史修正主義──ラムザイヤー論文という事件(下)
米山リサ(トロント大学)× 板垣竜太(同志社大学)

〈歴史の記憶を次世代につなぐ〉
頭とこころでつまずく──グンター・デムニッヒと仲間たちの「つまずきの石」(後編)
中村真人(フリーライター)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇世界の潮
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇「歴史決議」の狙い──党イデオローグと党人史家たちの共鳴
大澤武司

◇ドストエフスキー生誕二〇〇年のロシア──続く欧米との相克
佐藤親賢

◇京都・ウトロ地区放火事件──問われる「ヘイト犯罪」への対応
中村一成

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇SEKAI Review of Books
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇香港の悲劇─植民地構造と民主化への模索
阿古智子(東京大学)

◇メロドラマ的身体と欲望の法則
斉藤綾子(明治学院大学)

◇読書の要諦──ノンフィクション テレビが「現在」であることをやめるとき
青木 理(ジャーナリスト)

◇【連載】本とチェック 第5回 企画が動き出すとき
金承福(「クオン」代表)

◇新刊紹介

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●連載
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
----〈好評連載〉----------

●片山善博の「日本を診る」(147)
政権の賃上げ政策への違和感──大事な論点が忘れられていないか
片山善博(早稲田大学)

●分水嶺II コロナ緊急事態と専門家【第7回】
年末年始とオミクロン株
河合香織(ノンフィクション作家)

●亡所考【第14回】
災害伝承の内包するサバイバーズ・ギルト
北條勝貴(上智大学)

----------------------------

●メディア批評【第170回】
神保太郎(ジャーナリスト)

●但馬日記【第33回】
「普通の町」幻想を超えて
平田オリザ(劇作家)

●いま、この惑星で起きていること【第26回】
温暖化と気の毒な生き物たち
森さやか(気象予報士)

●沖縄(シマ)という窓
「夫婦別姓制度」の導入を強く望む
山城紀子(フリーライター)

●お許しいただければ──金魚(A.A.ミルン)
訳=行方昭夫(英文学者)

●原発月報(21・11~12)
福島原発事故記録チーム

●ドキュメント激動の南北朝鮮(294)(21・11~12)
編集部

●民話採光
阿部海太(絵描き・絵本描き)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

○読者投句・岩波俳句
選・文=池田澄子(俳人)

○アムネスティ通信

○読者談話室

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○表紙写真
ドイツ・デュデルスハイム村で開かれたドライブインシネマの会場に並べられたミニカー。
2021年5月。ロイター=共同

○デザイン
赤崎正一 + 佐野裕哉 (協力=国府台さくら)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記

閉じる