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雑誌『世界』最新号

世界 2021年6月号

世界 2021年6月号

■特集1 イベント資本主義――その破局

 パンデミックのもと、迷走がつづく2020東京オリンピック。
 責任者たちによる女性蔑視発言などのスキャンダルが続発するこのメガイベントは、招致の段階から疑惑と虚偽にまみれてきた。スポンサー企業やメディアの流す美しいイメージで糊塗されてきたが、限界に達した観がある。

 大規模なイベントの開催により、公的資金を集中的に投資して都市の再開発やインフラ整備を急速に進める手法――イベント資本主義は、気候変動やパンデミックによって、その虚構性が明るみに出てきた。

 いまこそ、イベントに依存するのではない都市のありかたを考えたい。
 あるべき都市の姿への私たちの想像力を取り戻すために、特集する。


■特集2 気候変動とエネルギー

 もはや、この流れは止まらない――脱炭素社会への国際的な動きが加速している。
 気候危機を前に世界中の若い世代が声をあげ、アメリカと中国もこの点では一致し、他の多くの国々も、機を見るに敏な多国籍企業や投資家も含め、脱炭素はまさに国際社会の合意となった。

 この情勢のもと、ついに日本政府も重い腰をあげた、かのように見える。
 実際には、産業界や経産省に根を張る守旧派は、石炭火力やガソリン車への未練を残し、再生可能エネルギーについては「やらない理由」を模索しつづけ、実現するかわからない新技術を称揚している。そこでは脱炭素は「CO2を出さない原発」を推進する契機として利用されるばかりだ。

 この夏、エネルギー基本計画の改定が予定され、議論が進められている。
 基本計画の行方は、日本が真にスタート地点に立てるかどうかの分岐点となろう。
 その論点を整理し、進むべき道筋を考える。

 

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┃特集1┃イベント資本主義――その破局
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〈転換へ〉
メガ・イベントの時代の終焉――新しい創発に向けた大都市の課題
町村敬志(一橋大学特任教授)

〈虚構の祝祭〉
祝賀資本主義のグロテスクな象徴――東京五輪の総括
本間 龍(著述家)

〈SNSと参加意識〉
ソーシャルメディア時代のメガ・イベント
阿部 潔(関西学院大学)

〈万博誘致の背景〉
大阪の興行的都市政策――堺屋太一と維新政治
森 裕之(立命館大学)

〈新たな都市像へ〉
オリンピック開発と資本の論理
荒又美陽(明治大学)

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┃特集2┃気候変動とエネルギー
┗━━━╋…────────────────────────────────

〈論点は何か〉
カーボンニュートラルへ 日本の課題
高村ゆかり(東京大学)

〈新技術をめぐる7条件〉
革新的技術は気候を救うか
伊与田昌慶(気候ネットワーク)

〈実践に学ぶ〉
どうして海外は再エネが普及しているのか
山家公雄(京都大学特任教授)

〈政策提言〉
すぐそこにある再エネ社会――誰がこの転換を妨げるのか?
飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)

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◆注目記事
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〈告発〉
NHKと政治と世論誘導――公共放送の内部で何が起きているのか
長井 暁(ジャーナリスト)

〈いま私たちにできること〉
ミャンマーのクーデターと日本の責任――(上)「独自のパイプ」神話をさかのぼる
木口由香(メコン・ウォッチ)

〈公助を!〉
自助も共助も限界を迎えている――生活保護を利用者本位の制度へ
稲葉 剛(つくろい東京ファンド代表理事)

〈重すぎる代償〉
コロナ戦記――第9回 死の淵からの生還
山岡淳一郎(ノンフィクション作家)

〈3・11の検証を〉
この原発を動かしてよいのか?――新潟県原発検証委員会をめぐって
池内 了(科学者)

《新基地建設と遺骨》
○遺骨まじりの土砂――本土が問われている
 渡辺 豪(ジャーナリスト)
○〈インタビュー〉戦没者の尊厳は守られなければならない
 具志堅隆松(「ガマフヤー」代表)
○沖縄(シマ)という窓――人道上許されない絶対的愚行
 親川志奈子(沖縄大学非常勤講師)

〈驚愕の事実〉
コンピュータシステムがもたらした冤罪事件――英国史上最大の誤判スキャンダルの衝撃
指宿 信(成城大学)

〈「大きな一歩」の落とし穴?〉
同性婚訴訟 札幌地裁の画期的判決をどう考えるか――「同性婚の是非」という疑似問題を超えて
喜久山大貴(弁護士)

〈地に根差す技術〉
中村哲医師と「緑の大地計画」――クナール川を制した伝統的河川工法
梶原健嗣(愛国学園大学)

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◇世界の潮
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◇韓国「四・三特別法」改正――「積弊清算」の新局面
文京洙

◇名古屋入管死亡事件――国際法違反の入管法改正問題
駒井知会

◇中国人ビザ拒否訴訟――国家の「自由裁量」を人権から問う
田中 宏

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◇SEKAI Review of Books
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◇日銀はどこに漂着しようとしているか――『ドキュメント 日銀漂流』
西野智彦(ジャーナリスト)

◇母の褒め殺し――現代日本映画における“毒母”など
木下千花(京都大学)

◇読書の要諦――文芸 地の声を聴く
藤沢 周(小説家)

◇【連載】読書会という幸福 第18回 ようやくのヘミングウェイ
向井和美(翻訳家、司書)

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●連載
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----〈最終回〉-----------

●自治体としてパンデミックに立ち向かう――最終回 ワクチン接種へ
保坂展人(世田谷区長)

●ネグロスからの手紙――虐殺と弾圧の島で【第6回】
殺された126人の先住民族
クラリッサ・シングソン(人権アクティビスト)、訳・構成=木村英昭・勅使川原香世子

●移民たちのパンデミック 【第3回】
生きる場を求めて
工藤律子(ジャーナリスト)、撮影=篠田有史

----〈好評連載〉----------
●県境の町【第4回】
汚染の「線引き」
吉田千亜(ライター)
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●メディア批評【第162回】
神保太郎(ジャーナリスト)

●片山善博の「日本を診る」【139】
多発する法案ミス 国会と霞が関改革の契機とせよ
片山善博(早稲田大学)

●いま、この惑星で起きていること【第18回】
天空の異変
森さやか(気象予報士)

●脳力のレッスン【230】
中世における神道の形成─―神道の本質を考える
寺島実郎

●亡所考 【第6回】
ドメスティケーションの帝国
北條勝貴(上智大学)

●但馬日記【第26回】
新大学、ついに始動
平田オリザ(劇作家)

●お許しいただければ
――幸福の度合い(R・リンド)
訳=行方昭夫(英文学者)

●原発月報─(21・2~4)
福島原発事故記録チーム

●ドキュメント激動の南北朝鮮【286】(21・3~4)
編集部

●ことわざの惑星
金井真紀(イラストレーター)

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○読者投句・岩波俳句
選・文 池田澄子(俳人)

○アムネスティ通信

○読者談話室

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○表紙写真
五輪カラーにライトアップされるレインボーブリッジと東京タワー。2021 年4 月14 日。(ロイター/アフロ提供)

○デザイン
赤崎正一 + 佐野裕哉 (協力=国府台さくら)

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編集後記

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